直木賞候補! 

装画に作品を使っていただきました、「鬼の跫音」が

2009年度直木賞候補になりました!

すごい!是非受賞していただきたいです。嬉しいなあ〜
どうでもいいですが、この装画、あちこちで「怖い!」とご好評(?)を頂いております。
自分自身あまり怖いような気はしてなかったんですが、話を読んでから見るとめっちゃ怖いね!(笑)
こう、夜中布団の中で読後にみると「ひゃああああ/^o^\」的な感じになりますね。
この作品のために描いた作品ではないので、本当デザイナー様の力だと思います。
まだ読まれてない方は是非!


さて、予定が一区切りしたので、今色々やってます。

まずは支持体。「キャンバスや板、画用紙など、絵画を支える材料を支持体(または基底材)と呼ぶ」という事ですが、今までパネルにジェッソを塗って直接描いていたものの、どうしても自分の描き方だと色が浅くなってしまって、もっと深みのある色を出したいと悩んでました。
キャンバスは全く水を吸わない為、パネルよりも更に色が浅くなってしまい、撃沈。
紙は水貼りの手間、また水彩紙が高いので保留。
色々調べた結果、パネルに綿布を貼り、白亜を塗ったものが良さそうという結論に。
しかし自分、絵画の知識が殆ど素人に近いレベルで何も知らない為、全てが未体験\(^o^)/

色々わたわたしながら、なんとか作れました。これがもう描きやすいのなんの!
白亜地は吸水性なので適度に吸い込み、また、ヤスリがけすると表面ツルツルになるんです。これが素晴らしい。ツルツルって素晴らしい・・・!!
日本画の和紙とか絹とかも試してみたいんですが、いかんせん高い!
日本画は独学は相当厳しそうなので、保留中。

今回やった支持体の作り方はこちらを参考にしました。膠は液体になって売ってるものを使いました。

西洋絵画の画材と技法ー支持体ー

描き方も色々試行錯誤してます。どうやったら良いかなーって考えるのは楽しいです。
自分の可能性を広げる作業って、すごいワクワクする。
今年は、今までの絵画だけではなくて、写真とか立体とかで、異なる媒体を使って自分の世界を表現していきたいです。
やりたいことと自分の実力・知識が全く比例してないのがもの凄いもどかしいですが。

また9月にグループ展が予定されていますので、その時にお見せできればと思います。



Asian Young Artists 3〜不慣れな視線〜 

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グループ展、Asian Young Artists 3〜不慣れな視線〜始まりました!

金、土、日と搬入、オープニング、他で上京していました。
グループ展は私3回目なんですが、今回は韓国の人が経営するギャラリー、韓国人の作家さん、日本在住のシンガポールの作家さんという、とてもワールドワイドな展覧会です。


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シン・イェリムさんの作品。
童話的で物語がありそうな不思議な世界です。楽器みたい、中に何か住んでいそう!とワクワクする楽しさがあります。お話を聞いた所、「何にも見えない(=何にでも見える)」具象的なものを描いているそうです。
シンさんはインスタレーションなんかもやってたそうで、木彫のピンクで可愛い作品もあります。


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マッカレル・サフランスキさんの作品。
彼女の作品は凄い!テーマのダークさと、色彩の美しさと、溢れるエネルギー、怖いだけではなく可愛く見える絶妙のセンス。これで絵を描き始めて2年ちょっとというんでビックリしすぎます。しかも同い年。このセンスは日本人にはないなあと思う。
名前はペンネームで、本名?はコドゥンオと言うらしいけれど、コドゥンオとは日本語で「鯖」という意味らしく、「サバちゃん!」と呼んで、という事なんで有り難くサバちゃんと呼びます。

サバちゃんとはオープニングの後の二次会で隣の席だったので、作品についてとか(主に私が)つたない英語ながら語った所、共通点がすごくあって、彼女の人間性も含めて大好きになりました。
英語で話すという経験が殆どない私、それだけでも、日本以外の作家さんと作品について語り合えた事が本当に楽しかった!

サバちゃんは、韓国のキュレーターさんなんかに「もっと可愛く描いて!」と言われる事が多くて、自分は可愛いものを描きたいんじゃなくて、自分のカオスな心を描きたいんだ、と言ってました。
私も、今まで「可愛いもの」の中に「ちょっと怖いもの」を入れていたけれど、そうではなくて自分の心の中、単純ではない言葉にできない心を描きたい。心っていうのは、一つの感情だけではなくて、もっともっと混沌としている、色んな面があるよね!って意気投合。
もっともっと自分の描きたいものを表現していこう、他人の目なんか気にせずに。

二人とも、表現の仕方とか画風とかは全く違うけれども、かなり似た面を持った作家だと思います。
それが一つの空間で見られるのは面白いなあと思う。
私はサバちゃんの持つエネルギー溢れる作風(それはもう隅から隅まで)にとても憧れる。大好きな世界観。でも私はいくら憧れても彼女にはなれなくて、自分自身にしか成り得ないから、今ある自分の世界をもっと深めていこうと思う。


そして、サバちゃんのお友達というBoojilさんがオープニングにいらっしゃってて、彼女とも良く喋った。
Boojilちゃんはやっぱり同い年で、世界中旅してて、「おかっぱちゃん」というキャラクターで旅のエッセイ本出してるスーパーウーマン。digmeoutで個展したり、色々すごい。
私は少し前にやっぱりdigmeoutで見て、そのパワーに圧倒されて、素敵なイラストにノックアウトされて、自分なんてちっさいんだろうかとえらく凹んだ(笑)
彼女のイラストもかなり日本的ではなくて、サバちゃんもそうなんだけど、チェコとかロシアとか何かそんな匂いのする絵で、凄く好き。嫉妬。分けてくれその感覚。

Boojilちゃん自身もサバサバしてて笑顔が素敵で、自然体で色々受け入れようとしてる感じが素敵な感じでした。一緒にいて安心する感じ。いいなあ。
こんな所で会えるなんて!びっくり、そして嬉しいです。

Boojilちゃんのブログでサバちゃんの事も紹介してました。
http://boojil.exblog.jp/8877416/

あと、オープニングには松井コーヘーさん、にょろさん、岡山伸也さん、薦田梓さん達が来てくれました!

薦田さん以外は初対面だったんですが、酒の勢いなんかもあって何だかとてもフレンドリーな感じで。
あー、色々と書ききれない。やっぱり自分の作品を見てもらうのと、それについて色んな人と話をするのと、色んな作家さんの話を聞くのはすごく楽しいです。
自分の絵についても色々と考える事もあります。もっと色々な面を見せられたらいいと思います。

来月14日までです。どうぞおいで下さい!

グループ展 

self2.jpg


↑画像クリックすると色がましになります(多分)
まだ開催日時や時間の詳細が分からないのですが、近くなってきたので告知です。

★追記の追記★

21日在廊と書きましたが、日曜日休みの為在廊しておりません。すみません。

※6月16日追記
dm


Asian Young Artists 3

クムサンギャラリー東京
2009年6月20日[土]→7月14日[火]
[Hour 開廊時間]
11:00-19:00
[Closed 休廊日]
日・月・祝日
オープニングレセプション
6月20日 18:00〜20:00
〒103-0004
東京都中央区東日本橋3-5-5
矢部ビル1F
T 03-5642-6137
F 03-5642-6138

シン・イェリムさん、マッカレル・サフランスキさん、私の3人のグループ展です。
20日、21日は在廊予定です。

画像は出品作品(P80号)の一部。
ここ半年くらいの紆余曲折をお見せできるのでは・・・と。というかこの画像の作品と半年間の作品の作風のギャップが結構すごいです。どんだけ迷ってるんだお前という感じです。
新作5〜6点?旧作いくつかを展示します。作風違えどそれぞれ思い入れがありますし、かなり頑張ってます(自分で言うのか)

会期が長いので、是非見ていただきたいです!よろしくお願いします。\(^o^)/



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アニメ「赤毛のアン」 

最近絵の話ばっかりだったので、ここらでちょっとアニメの話でも。
ずっと見たいなーと思いつつ、機会がないまま先延ばしにしていた「赤毛のアン」がCSで毎日昼前に放送していたので、前半見逃してしまいましたが3分の2鑑賞。

赤毛のアン DVDメモリアルボックス赤毛のアン DVDメモリアルボックス
(2008/08/22)
山田栄子槐柳二

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1979年に世界名作劇場第5作として作られました。何が凄いってとりあえずスタッフが凄いです。

監督(脚本・演出):高畑勲 
脚本:楠葉宏三
絵コンテ:冨野喜幸
キャラデザ・作画監督:近藤善文
場面設定・画面構成:宮崎駿
色指定・仕上検査:保田道世
美術:井岡 雅宏
背景:山本二三

ざっと上げましたが、ちょっとしたアニオタならば名前見ただけで軽く失神しそうなメンツです。(楠葉さんは名作劇場の監督を何作もされてる方で、保田さんはずっとジブリで色指定されてます。山本さんもジブリですが、最近では時をかける少女などでも背景されてます)

で、やはりこの作品の何が凄いかって、脚本、演出、作画、声。これがものすっごいんです。半端じゃないです。高畑監督の手腕は恐ろしいです。
今でこそ「ジブリ=宮崎駿」というイメージで定着していますが、演出と脚本においては高畑監督が上回っていると思います。最も、宮崎監督がエンターテインメントで高畑監督は玄人向けというように全く違う作風なので、一概には言えませんが。

この赤毛のアンという作品は、作品柄ストーリーの進行が主にキャラクターの会話で進んでいく、一見するとものすごい地味な作品です。派手なアクションもないし、場面転換もない。登場人物も至ってシンプル。
これで25分、飽きさせずに視聴者を作品に引き込まないといけないわけです。考えただけで恐ろしい事です。しかしこれが面白いんですよ。
キャラクター自身の魅力はもちろんのこと、ちょっとした仕草での感情表現、絶妙な演出の間とテンポ。
往年の邦画(名作クラス)と(現代の邦画にありがちな)駄作を見ている人は分かるだろうと思いますが、「視聴者が作品に違和感なく入り込める」ぐらいの作品を作れるっていうのは、ものっすごい技術が必要なんです。
「なんでこのキャラはこんな事考えてるの?」とか「説明臭い台詞だなあ」とか「そこはそのテンポじゃないだろー!」とか、そういうつっかかりが殆ど無い。純粋に話に引き込まれて、25分楽しんで見てしまう。しかも「世界名作劇場」というと子供向け作品という枠ですが、「子供向け」だのっていう甘さが一切無い。「お話だから」とかいうフィクションくささが全くない。大人になって初めて分かるこの奥深さ。
さらに監督は「原作を読んでもアンの心情を理解できなかった」と言います。それなのに、アンが十分魅力的な子に描かれている。しっかり作劇ができる人でないとこうは出来ないと思います。

そしてその演出をこれ以上なく魅力的にしているのが、絵と声です。
キャラデザ・作画監督の近藤さんは、ジブリでも活躍された方ですが、「耳をすませば」の監督もされたりしていて、宮崎さん高畑さんの次を担う方として期待されていたんですが、98年に亡くなられています。
これがどれほど日本アニメ界にとって打撃かっていう・・・近藤さんの一番凄い仕事としては個人的に「火垂るの墓」だと思っています。
火垂るは監督も高畑さんです。世の中的に火垂るの墓は「反戦映画」と捕らえられているかと思いますが、監督も言っているように、これは「反戦」を謳ったものではなく、戦時中の兄弟の生き様を描いた作品で、反戦映画に見られる教訓めいた所や定型文な演出など一切無く、はっきりとそこに生きる人たちを残酷なまでに描いている、アニメとか映画とかいう枠を越えて、一つの作品としてものすごいクオリティの高いものです。

そしてそれを支えているのがアニメの「絵」と「動き」。
「火垂るの墓」の、実写以上とも言える恐ろしいまでのリアリティは、やはりアニメーションの力が凄く大きい。今のアニメでも、良く動くとか、リアルに動く作品は多いですが、ただ良く動くのでも、ただ人の動きをトレースするのでもなく、無駄を廃して、説得力と重さのある動きをこれほどまでに描けるのが近藤さん。
これほんと凄い事ですよ。是非そういう上記の素晴らしさに注目して火垂るの墓を見て欲しいです。

で、赤毛のアンですが、火垂るの墓など映画と比べ、制作費が少なく、時間もなく(両方とも現在も問題ですが)という中で制作されていたと思われますが(動画の少なさを見ても明らか)、そうすると余計に「絵」と「アニメーション」の力がいるわけです。
最初に書いたように、会話シーンが殆どの地味な作品です。絵が魅力的でないと致命的です。
実際、会話どころか止め絵でモノローグのシーンも多いんですが、これがダメなどころか凄く良い表情するんです。
アニメは所詮絵だから実際の俳優には敵わない、と言われる事もありますが、「絵だからこそ、実際の俳優にはない魅力も出せる」という、絵の本質を捉えて余りある表情。特にマリラが良い。最初は厳格できつい性格のマリラですが、後半アンが成長していく中で、優しさや愛情が現れていき、アンが離れていく時の寂しさ、憂いの表情なんか本当に素敵で。
1枚の絵で、しかも最もシンプルな絵でこれだけ雄弁に語れるものか、と感動します。
そして作画も、ポイントを押さえて無駄のない、けれどそのキャラクターを一番よく説明して、魅力的に見せる動き。本当、ただ枚数使ってなめらかに動けば良いってもんじゃないんですよ、アニメは!ってのがよく分かります。

anne

有名な絵ですが、このアンの表情なんかはもう何度見ても良いです。上手いってのはこういう事を言うんだなと。

そして声優さんの演技がこれまたすっごい良いわけです。
何度も言うように、生活の中での会話が主ですから、派手な効果音とか、大仰な台詞回しとかでごまかせないわけです。その演技する人の実力で大きく左右されるわけです。

やっぱりアンの山田栄子さんは、本当にアンの魅力を最大限引き出していると思います。
くるくる変わる心情や、人一倍豊かな感受性、笑ったり落ち込んだり泣いたり絶望したりとそりゃあ忙しいアンですが、その心の変化を見事演じきっています。

そして何よりも、マリラが良い。本当に良い。
北原文枝さんという方が演じてらっしゃいますが、アンに接するうちにだんだん心がほぐれて、なにより段々と年老いていく女性というのを、ちょっとした声の変化、強弱、抑揚の違いで演じる所は凄いとしか言いようがないです。
マリラがこの方だった事で、この作品の魅力が何倍にもアップしていることは言うまでもありません。
因みに北原さんは、この作品の直後に事故で亡くなっています。当時60歳でしたが、事故が無ければもっと作品拝見できていたのに・・・と残念でならないです。

他にもマシュウやダイアナなど、声優さんの演技もすごく良いです。

長くなりましたが、これだけ色々な魅力の詰まったこれだけ上手い作品ってのも中々無いと思います。
今見てもとても良いものです。是非沢山の人に見てもらいたいです。



以下関連のサイトとか商品とか


アニメ放映30周年記念特設サイト
キャラデザとか設定画(宮崎さん)とかスクリーンセイバーとか至れり尽くせり


赤毛のアンの手作り絵本〈1〉少女編赤毛のアンの手作り絵本〈1〉少女編
(1995/08)
白泉社書籍編集部

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アンのストーリーをベースに、料理やお菓子や手作りの小物なんかが作れる本。
松浦英亜樹さんの挿絵が素晴らしすぎる。これ是非見て欲しいです。


ふとふり返ると―近藤喜文画文集ふとふり返ると―近藤喜文画文集
(1998/03)
近藤 喜文

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近藤喜文さんのスケッチなどの作品集です。
柔らかい線とタッチで描かれた絵が、ずっと見ていても飽きません。スケッチなんですが既に動いています。
絵を描く人ならば買うべき。絵を描かない人でも見るべきです。


おひたしぶりです 

kumathann


結構日が空いてしまいました。色々とやっております。なんだか忙しくなってきました。でも殆ど悠々自適みたいな生活してます。ダメだろー

コミティアありがとうございました&お疲れ様でした!初めての5月ティアでどんなんかなーと思ったんですが(そもそもGWが数年ぶりで・・GWの東京初体験で・・道が渋滞して新宿の人が凄まじくて、着いてから色々見ようと思ったんですがグロッキーでございました)、人が多くてですね、めでたく完売しました!初完売!ありがとうございます!
既刊はポートフォリオ兼ねてたので、また新しく作ります。バージョンアップして。
ポートフォリオはオンデマンド印刷で冊子にすると、手間かからないし数作れるしそれなりに綺麗だしで至れり尽くせりです。コストも自分でプリントするのと殆ど変わらないんじゃないかなー。お勧めです。見栄えもよい。

最近色々作品について思いなおしてグダグダうねうね考えながらやってます。
描き始めはテンション上げてがーっと行くんで良いんですが、最初に結構色やら考えておかないと、途中でつまずいて、心を乗せる以前に絵にする作業をしなくちゃいけなくなって、そうなると中々前に進んでくれないのが困ります。そんな難産だったのが画像の子ね。100号です。その4分の1です。
最後の最後まで良いのか悪いのか分からなくて困りました。でもやりたかった方向としては間違ってないかな。

明日からまた80号始めます。もっといい絵にしたいと思います。全力で描きます。頑張ります!